木村一基新王位の涙に想う ~今後どれだけAIが強くなっても人と人とのドラマとは代替できない~

「将棋の強いおじさん」、「千駄ヶ谷の受け師」などの呼び名で将棋ファンに親しまれている
46歳が、将棋タイトルの一つである、王位を獲得した!!

相手は豊島将之二冠(29)、レーティング一位、二位を争う名人に勝利しての
初タイトルだ。

御存じのように、将棋のレベルはすでにAIが凌駕している
とりわけディープラーニングの登場は衝撃的で

何年もかかってソフト開発者たちがやっと作り出した
名人より強いソフトを

一枚の棋譜も入力せずに自己対局の繰り返しで凌駕した
なんとわずか開始二時間で、既存の最強ソフト圧倒してしまったのだ

もちろん人との差はすでに圧倒的で
陸上選手と車の対決のようだと言われるまでになった

しかし車が何百キロで走るよりも
人が45キロで走って世界記録を更新するほうが感動するように

長い苦労の末に
AI世代の並みいる若手やライバル
そしてついに豊島将之二冠を7番勝負の末に下して勝利したのは
ドラマ以外の何物でもない

豊島将之二冠もまた2018年までは
最強の挑戦者と言われ続けながら、タイトルには手が届かなった
今回は実力がありながらタイトルまでが遠かった二人の対決だったのだ

最後に家族の事を聞かれて涙する場面もあったが
日本においてAI研究の権威である松尾豊教授(東京大学)はこのように言っている

生命と知能と分けて考えてみると、AIが出来るのは知能に関する部分であり、
感情や情動は生命由来の事であるから
言語の意味を理解したり、物をつかんだり、強いゲームソフトを作る知能はどんどん発達するだろうが
心の葛藤や機微を持つのは難しだろう

今回、木村一基新王位46歳の涙を見て
今後どれだけAIが強くなっても
人と人とのドラマとは絶対に代替できないと改めて分かった

木村一基新王位本当におめでとうございます!!

(ライター 山崎純二 ツイッター @yamasaki_jun )

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コメント

    • Surugaone
    • 2019年 10月 04日

    近年では放送でもAIによる評価値が表示され、局面が分かりやすくなった反面、似たような指し方の棋士が増えてきてしまいました。

    そんな中で個性的で魅力溢れる棋士の一人、木村先生がやっとタイトルを獲得…やっと。やっとなんですよ。

    私たちでははかりしれない苦労と苦悩を積み重ねてきたことでしょう。

    しかもこの時代に、当代最強といって過言ではない豊島名人から。

    こんなに嬉しいことはなかったです。

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